一般葬と家族葬の違いはなんですか?

最近の家族葬の傾向

お打ち合わせの際、最近では約9割以上のお客様が冒頭で「うちは人数が少ないので家族葬でお願いします」とおっしゃるケースが増えています。

家族葬に対する一般的な印象

  1. 簡単に済ませられる
  2. 少人数で行える
  3. 低価格で済む

家族葬とは

家族葬とは、単なる小規模な葬儀ではありません。参列者の範囲や人数を自由に決められる柔軟な葬儀形式です。

  • 範囲の自由
    親族に知らせず、本当に家族だけで行う密葬に近いスタイルから、故人様の親しい仲間が100名以上集うケースまでさまざまです。
  • 基本スタイルは一般葬と同じ
    一般葬と家族葬は形式そのものに大きな違いはありません。

家族葬を選ぶ際の注意点

「家族葬にしよう」と決めた場合、事前に考えておきたい注意点があります。

  1. 事後の対応が増える可能性
    • 後から友人や会社の同僚に「どうして知らせてくれなかったの?」と言われる可能性。
    • 近所から「うちもお香典を・・・」と言われる可能性。
    • 葬儀後、自宅に「お線香をあげさせてもらいたい」と訪問が相次ぐ可能性。
  2. 実際のトラブル例
    以前、御家族の意向で家族葬を行ったケースでは、葬儀終了後に友人や知人が自宅を訪問され、数か月間対応に追われたというお話もございました。

家族葬の費用について

家族葬は「遺族や親族のみをお招きして行う葬儀」として捉えられることが多いですが、「安くできる」というイメージは正確ではありません。

  • 費用の特徴
    香典収入がほとんど期待できないため、すべての費用を遺族が負担するケースも多くあります。
    火葬式以外の葬儀形式の場合、香典返しやお料理の人数によって費用が変動しますが、参列者が香典を持参するため、必ずしも負担が増えるとは限りません。

正しい選択のために

家族葬を選ぶ際は、「費用」「参列者への配慮」「事後対応の負担」を十分に考慮することが大切です。
どのような葬儀がご家族にとって最適か、ぜひ事前にしっかりと検討していただければと思います。
正しい選択をされるのはご遺族様です。慎重に考えた上でお選びください。

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